高森鉱山鉄道(その3)

高森鉱山鉄道の起点である旧東北本線の浪打駅は、青森市の東部にある合浦公園のすぐ近くにあり、大正13年に開業し、昭和43年に東北本線の移転により廃止となった。
浪打駅は大正13年の開業からしばらくは旅客駅であり、貨物の取扱いを開始したのは昭和15年8月1日であることから、高森鉱山鉄道の開業はこの日である可能性が高いと思われる。 続きを読む

高森鉱山鉄道(その2)

開明鉱業所でなければ、果たして誰が鉱山鉄道を敷設したのか?
候補として新たに登場したのが、鉱山軌道の終点にあったとされる東栄鉱山である。

azumadake

青森市の東部に位置する東岳

東栄鉱山があった青森市滝沢地区は東岳の麓にある。東岳は青森市の東部に位置する山で、山腹に木の生えていない部分がある。これは大正時代から操業していた石灰石の砕石場の跡である。東岳の登山道には石灰石を運ぶためのトロッコの軌道跡が今でも残っている 続きを読む

高森鉱山鉄道(その1)

はじめに

これまで「青森市内に残る鉱山軌道跡」として公開していた記事について、その後の調査結果等により、この鉱山軌道が「高森鉱山鉄道」と呼ばれていたことが判明したので、全面的に書き直すことにしました。

調査の過程で、幼少期にこの鉱山軌道の近くで育ち、現在は千葉県にお住いのS様から、鉱山軌道や鉱山についてメールで貴重な体験を伺うことができました。改めてお礼申し上げます。 続きを読む

津軽森林鉄道(その1)


地図にマウスを重ねると、森林鉄道のルートを表示します。
Google Mapで見る

津軽森林鉄道の起点は、上の地図のA地点にあった青森運輸営林署である。津軽森林鉄道の本線は、明治43年に青森大林区署特別経営課津軽森林鉄道青森運輸事業所の管轄となり、その後青森営林署等を経て、昭和24年以降は青森運輸営林署の管轄となった(戦後、津軽森林鉄道本線の管轄が六郎隧道西口で青森側と金木側に分割されたため、管理区間は青森運輸営林署~六郎隧道西口の42,535mだけである)。 続きを読む

旧青森営林局(青森市森林博物館)

P1000721

津軽森林鉄道の起点は、JR青森駅西側にある旧青森営林局(現在は青森市森林博物館)付近である。現在は全く面影がないが、かつては営林局庁舎の周囲には広大な貯木場などが存在し、林業の一大拠点だった。 続きを読む